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MSIマザーボードのBIOSリカバリ

マザーボードはMSIのZ270 XPOWER GAMING TITANIUMを使用していますが、4月11日に新しいBIOS(Version 7A58v12)が公開されました。
更新内容に「Improved Samsung NVME 960 compatibility(Samsung NVME 960の互換性を改善)」が含まれているため、Samsung SSD 960 PROを使っている私としてはアップデートしておいた方が良さそうです。

…という事で、MSI Live Update経由で早速アップデート(Ver1.0→1.2)したのですが、まさかの失敗!
そのままPCが起動しなくなりました。電源を入れてもBIOS画面に入る前の状態で止まってしまうためBIOSをリカバリしない限りは先に進めません。

MSI Z270 XPOWER GAMING TITANIUMのBIOSリカバリ

他メーカーでもそうなのですが、オーバークロック向けに設計されたマザーボードであれば、BIOSを2重で持っていたりします。そのため片方のBIOSが壊れても、もう片方のBIOSを使ってPCを起動することができたりします。
私が使っているMSIのマザーボードも2重でBIOSを持っているので、もう片方のBIOSを利用すれば正常に起動できます。また、壊れた方のBIOSもMSI BIOS FLASHBACK+の機能を使って簡単にリカバリできます。(ちなみに、BIOS FLASHBACK+はCPUやメモリなどが無い状態でもBIOSのリカバリが可能です)

BIOSのリカバリ手順

今回のケースでは、以下のような手順でBIOSのリカバリを行いました。
※説明の便宜上、2重で持っているBIOSを、BIOS_A(今回壊した方)とBIOS_B(もう片方の壊れていない方)と表現します。
  1. 利用するBIOSを壊れていないBIOS_Bに切り替え
  2. BIOS_Bを利用してPCを起動する
  3. BIOSリカバリ用のUSBメモリを作成
  4. PCの電源を落とし、利用するBIOSをBIOS_A(壊した方)に切り替え
  5. BIOS FLASHBACK+の機能を使ってBIOS_Aをリカバリ

利用するBIOSの切り替えスイッチやBIOS FLASHBACK+を実行するボタンは、マザーボードの以下の部分に配置されています。(BIOSの切り替えスイッチが左下の電源ボタン付近、BIOS FLASHBACK+のボタンが右下のメモリスロット付近)
マザーボード全体

BIOSリカバリ手順の詳細

以下にBIOSリカバリまでの詳細な手順を残しておきます。

利用するBIOSを壊れていないBIOS_Bに切り替えてPCを起動

私の場合は、リカバリ用のUSBメモリを作成するためにPCを起動させる必要がありました。そのため、BIOSを壊れていないもう片方のBIOS_Bに切り替える必要があります。
もし別のPCを持っているのであれば、そちらのPCを使ってリカバリ用のUSBメモリを作成すれば良いので、この手順はスキップできます。(別でMacBook Proを持っているので、そちらを使えば良かったのですが、本当に起動しない原因がBIOSなのか…という点も確認したかったので正常なBIOS_Bを使って試してみました)

このスイッチが利用するBIOSの切り替えスイッチになります。
BIOS切り替えスイッチ

BIOS_Bに切り替えたら、通常通りPCを起動します。(これで起動しなければ、BIOS以外の部分に問題がある可能性が高くなります。もしくは、BIOS_Bも以前に壊したまま放置していたとか…)

リカバリ用のUSBメモリを作成

BIOS FLASHBACK+では、マザーボード背面に設けられた専用のUSBスロットにUSBメモリを挿してリカバリを行う形になります。そのため、リカバリ用のUSBメモリを作成する必要があります。

まずは、USBメモリをFAT32でフォーマットします。(FAT32以外は対応していないので要注意)
フォーマットが完了したら、リカバリ用のBIOSイメージファイルを用意する必要があります。BIOSイメージファイルは、MSIが公開しているBIOSのアップデートファイルと同じなので、MSIのダウンロードページからBIOSファイルをダウンロードします。
BIOSダウンロード

ダウンロードしたZIPファイルを展開し、7A58v12フォルダに含まれているBIOSファイル「E7A58IMS.120」をUSBメモリにコピーします。(フォルダを作成したりせずに、USBメモリの直下にファイルをコピーする必要があります)
通常のBIOSアップデートであればこのままで良いのですが、BIOSのリカバリを行う場合は、このBIOSファイルのファイル名を「MSI.ROM」に変更する必要があります。
※エクスプローラーでファイルの拡張子を表示する設定にしておかないと、正しいファイル名に変更できない可能性があります。(MSI.ROMと変更したつもりでも、MSI.ROM.120というファイル名になる可能性があります)
ファイル名の変更

※拡張子を表示する設定にしておくこと!!
Explorerオプション

BIOS FLASHBACK+を利用して壊れたBIOSをリカバリ

BIOS FLASHBACK+はPCの電源を落とした状態で行う必要があるため、PCをシャットダウンします。(マザーボード自体は通電させておく必要があるので、コンセントや電源ユニット自体の電源はONにしておきます。つまり、普通にPCをシャットダウンした状態で作業を行います)

PCをシャットダウンしたら、利用するBIOSを再びBIOS_A(壊した方)に戻し、マザーボード背面の専用USBスロット(下図のBIOS FLASHBACK+と書いてあるスロット)に作成したUSBメモリを挿します。他のUSBスロットは利用できないので、必ずBIOS FLASHBACK+専用のUSBスロットを使用してください。

※マザーボードの取り扱い説明書の図から引用。
背面パネル

BIOSの切り替えスイッチと、BIOS FLASHBACK+スロットへのUSBメモリ挿入を確認したら、マザーボード本体(メモリスロットの近く)にあるBIOS FLASHBACK+ボタンを押します
BIOS FLASHBACKボタン

すると、PCの電源が入り(OSが起動するわけではない)BIOS FLASHBACK+ボタンの近くにある白色LEDが点滅を繰り返しながらBIOSのリカバリが始まります。およそ5分くらいでアップデートが完了し、自動でPCの再起動が行われます。
※このリカバリ動作中はPCの電源を落とさないでください!

これで、壊れたBIOS_Aの内容が、USBメモリのBIOSイメージの内容でリカバリされました。
BIOSの設定値はデフォルトに戻っているため、必要に応じてBIOSの設定(オーバークロックの設定や、XMPの設定など)を変更すれば完了です。
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